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航空宇宙のフロンティアをめざして
【1】 風洞実験を見学す!―タフなエンジニアを育てる―

2006.12.1更新

今回のシリーズで取り上げるのは、航空宇宙工学専攻のカリキュラムである「フライト実践による航空宇宙フロンティア(∼"Flight Test"を通じたプロジェクト実践教育∼)」。第1回目は、東北大学片平キャンパスの流体科学研究所内「低乱風洞実験室」で行われた風洞実験をお届けいたします。空力を測定する巨大な施設で、何が行われ、何を目指し研究しているか。どうぞお楽しみください。

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フライト実践による航空宇宙フロンティアとは何

瀬名 青葉山キャンパスを離れ、片平キャンパスの「低乱風洞実験室」にお邪魔しています。航空宇宙工学専攻では、今年度から「フライト実践による航空宇宙フロンティア ∼“Flight Test”を通じたプロジェクト実践教育∼」というカリキュラムを開講しているとお聞きしました。

浅井 総合工学である航空宇宙工学を実践を通して理解してもらうために、私たちは「航空宇宙フロンティア」を立ち上げました。このカリキュラムは航空宇宙工学専攻の修士1年が対象です。航空宇宙工学専攻の修士1年は66名いますが、そのうちの53名が受講しています。航空宇宙工学専攻の8つの研究室から学生が集まっているのです。
 このカリキュラムは1年を通して開講されています。4月から2カ月間は、フライトミッションの計画から実施までの基礎知識、システムエンジニアリングの方法、リスク管理の方法を学びます。JAXA総合技術研究本部や筑波宇宙センターの研究者から講義していただいたりもします。6月になると4つのグループに分け、私たち教員からテーマとミッションを与えるわけです。

瀬名 どういったグループに分けるのですか。

浅井 グライダーの形を空中で変える「可変翼グループ」、低速で安定した飛行を目的とした「パワード飛行グループ」、固体燃料を使って打ち上げ高度を高めたり、ペイロード(実験観測機器)を落下させデータを取ったりする「ロケットグループ」、遠隔操縦もしくは自律型の移動ロボットの開発をする「探査ロボットグループ」です。
 それからグループ毎に検討を開始し、設計・開発に取り組みます。途中に計画報告会を挟み、9月から11月までは国際大会への参加やフィールド実験を実施します。風洞実験もこの時期に行います。12月からはテーマごとの設計・製作経過報告とインストラクターによるフィードバックをして、1年が終わります。

瀬名 なるほど。座学だけではなく実践を通して航空機を設計・開発するわけですね。

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