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派遣学生REPORT

韓国機械研究院(KIMM)(韓国 大田広域市:テジョンこういきし)
2010年3月2日~2010年3月31 日(30日間)

私が所属する高・荒井研究室では、「韓国機械研究院(KIMM)」と「大面積微細加工システム技術の開発」に取り組んでいます。今回の海外派遣では、共同研究先のKIMMを訪れ「大面積微細加工機におけるスライド運動誤差測定技術の開発」を行うことを目的としました。スライド運動においては「真直度誤差」「平行度誤差」の二大運動誤差がよく知られています。この両方を同時に測定する精密計測法を開発し、実機を用いた試験に挑みます。最先端機械である“超長スライドを持つ超精密加工機” は、本学も所有しておらず、あまり目にすることがありません。実機を使用できる数少ないチャンスを活かさなければならないと意気込んで、大田(テジョン)に向かいました。

研究スケジュールはかなり密なものとなってしまいましたが、韓国は母国ということもあり、落ち着いて取り組めました。派遣期間中には計測データを基に、機械の補正を成功させるなどの成果をあげることができました。今後はこの知見と経験を活かし、スピンドル運動誤差等の新しい目標に挑戦していきたいです。滞在中は、済州島で開催されたワークショップに参加する機会を得、大面積微細加工システムの現状と可能性を学びました。さらにはKIMM研究員の方々とのディスカッションを通じ、本学とは異なる研究開発の体制・進め方なども見聞きしました。実機での計測は、私の研究に欠くことのできないものです。同様の機会があることを願っています。

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