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派遣学生REPORT

47th AIAA/ASME/SAE/ASEE Joint Propulsion Conference & Exhibit および
Aerospace Research Laboratory, University of Virginia
(アメリカ合衆国サンディエゴおよびシャーロッツビル)

2011年7月31日~2011年8月14日(15日間)

私は、博士前期課程より風洞実験結果に及ぼす設備依存性をテーマとした研究に取り組んでいます。本研究テーマは、JAXAとUva(University of Virginia:ヴァージニア大学)の共同研究として実施されているものです(野田はJAXA側での参画)。今回は①国際学会発表、②Uvaの研究所を訪問し、研究内容・方針について議論する、という2つの目的を掲げ、2週間の海外派遣に臨みました。

47回目となるAIAA/ASME/SAE/ASEE Joint Propulsion Conference & Exhibitは、航空機やロケットなどの推進機関に関する研究発表・交流の場であり、将来型宇宙輸送機エンジンの研究に取り組んでいる私にとって非常に有益な機会といえます。発表内容は、自身の修士論文を基本とし、解析ならびに考察を発展させたもので、多くの関心を寄せていただきました。3日間の会期中は、複数の講演・発表に出席し、海外研究者との人的ネットワークを広げました。

Uvaでは、前述の共同研究テーマについての議論を深めました。特に実験現場で実際に作業を担っている方々との情報交換を通じて、論文上に表記されないような試験設備の特性(素材や温度データなど)を知ることができたのは大きな実りでした。これにより過去において、私とUva各々の実験結果の間に生じていた差異の原因のいくつかを明らかにすることができました。さらにはGoyne教授との話し合いにより、次の実験で取り組むべき最優先課題を明確にし、内容・段取りを練り上げました。これはUva訪問の最大の目的ともいえるもので、それを達成できたことに充足感を感じています。

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