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東北大学機械系同窓会誌 第14号より

東北大学機械系同窓会誌 第14号より、最新のニュースに関する記事を一 部抜粋で掲載しています。


国際化拠点整備事業(グローバル30)による国際機械工学コース開講

本学は、文部科学省「国際化拠点整備事業」に応募し,採択13校の一つに選ばれました。

このプログラムは,教育の国際化を積極的に推進する拠点校を選び,英語 のみで学位を取得できるコースの大幅な増設や外国人教員比率の拡大など を目指しています。

この中で,機械系が新設する英語コース「国際機械工学コース: International Mechanical and Aerospace Engineering Course (IMAC)」 の最大の特徴は,学部から大学院(修士・博士)まで一貫したコースとなっ ている点です。IMAC-Gは平成22年10月に,IMAC-Uは平成23年10月にそれぞ れの第1期生を入学させる予定で準備を進めています。

これまでに進めた取り組みとして,IMAC-U担当教員の採用、G30ホームペー ジ開設,入試要項作成と各国での学生募集活動,IMAC-Uの入試方針及び全 学教育カリキュラムの検討、海外高校教員の招聘等を順次進めています。 IMAC-Gの入試は,工学研究科と海外大学のスケジュールを考慮して,平成 22年3月1~3日に実施しました。G30事業では,海外からの留学希望学生が より受験しやすい環境を作ることも目的としているため,仙台の以外に海 外においても入試を実施することにし,中国,韓国,ベトナムを候補地と して準備を進めました。

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オープンキャンパス2010

毎年恒例のオープンキャンパスを、記録的な猛暑の続く7月28日、29日 に開催し、4124人の大勢の来場者で賑わいました。工学部の全来場者 6290人のうち約三分の二が機械系を来訪しました。今年の特別企画「機 械大博覧会」と「お母さんのための進学相談コーナー」に加えて、定番 となった各研究室公開、オープン講義、ラボツアー、クラシックカー公 開、フロンティア創成発表会など、普段は静粛な機械系キャンパスに熱 気が溢れました。九州、北海道を含めた全国各地の高校生だけでなく、 中学生、引率の先生方、真剣な表情のご両親、ベビーカーの親子連れ等、 多彩な皆さまをお迎えして、説明する側の学生やスタッフには、熱意と 汗が溢れていました。機械系大博覧会では、最先端の機械に触れて、動 かして、楽しむ体験型イベントをめざして、機械系OBの方々にも企業展 示としてご参画いただきました。大学入学前の高校生が、大学卒業後に 世界ブランドで活躍する卒業生の層の厚さを体感したことと思います。 私たちスタッフ一同も、機械系のチカラを四千名にお伝えしつつ、社会 における機械系の意義と責務をあらためてかみしめた二日間でした。 【中田俊彦(技術社会システム専攻)】

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教員と学生の手によって開発された東北大学衛星が宇宙へ!

2009年1月23日、種子島宇宙センターから宇宙航空研究開発機構(JAXA)の温室効果 ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)を載せたH-IIAロケット15号機が打ち上げ られました。このロケットには、「いぶき」の他に、大学や民間企業等が開発し 公募により選ばれた6機の小型衛星が相乗り副衛星として搭載されました。 その中のひとつに、「スプライト観測衛星(SPRITE-SAT)」があります。 同衛星は、スプライトと呼ばれる地球大気上空の発光現象を観測することを目的 として、本学大学院理学研究科と工学研究科の教員・学生が共同で開発を進めました。 切り離された後は、予定通り地球周回軌道に投入され、「雷神」(RISING:上昇)と いう愛称が付けられました。

「雷神」の開発期間は、わずか1年半で、予算は1億円という科学衛星としては破格の 低予算。経験豊富な専門家のアドバイスを受けながらも、衛星の組み立てや種々の 試験は学生が主役となって進めてきました。プロジェクトに参加しながら実践的に 問題解決能力などを学ぶ教育機会としても、注目すべき取り組みといえます。

同衛星は初期性能の確認には成功したものの、電源系に不具合が生じ、2010年9月 現在、スプライトおよびガンマ線の観測には至っておりません。開発チームでは衛星の 監視を続けつつ、不具合原因の対策を施した2号機の開発を進めています。 【吉田和哉(航空宇宙工学専攻)】

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