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派遣学生REPORT

Carnegie Mellon Universityカーネギーメロン大学(アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 ピッツバーグ)
2013年2月10日~2013年2月25日(16日間)

本海外派遣では、カーネギーメロン大学でナノロボットの研究をされているMetin Sitti 先生の研究室との共同研究に向けての準備を計画していました。私たちの研究室では微生物を高倍率で追跡(トラッキング)するための画像処理技術と顕微鏡ステージ制御の研究を行っており、これまでに細胞活動や運動解析等の生物学的な特徴の観察を行ってきました。Metin先生の研究室では、バクテリアの動きを利用したナノロボットの研究をされていますが、そのために微生物を高倍率で長時間観察することが必要なため、共同研究を行う運びとなりました。今回は、共同研究先のバクテリアの培養設備・培養工程の調査を行うと同時に、私たちの顕微鏡を用いた生物のトラッキング技術を提供し、今後の共同研究への意識を共有することを目標としました。

今回の派遣期間中に、目標に掲げていた技術提供とバクテリア培養環境等の調査を無事務め上げることができました。技術提供をするに伴い、今後のバクテリアトラッキングに必要な設備についての議論を行い、顕微鏡の台座の機構に関して具体的な仕様を決めることで今後の目標を明白にすることができました。またバクテリア培養に関しては実際にやらせて頂く事ができ、一つ一つの工程や設備の確認を行うことで、培養環境についてしっかりと学ぶことができました。

2週間という短い期間でしたが、カーネギーメロン大学という世界トップクラスの大学での研究やそこで学ぶ研究者の方々と直接関わるという機会はとても貴重であり、かけがえのない経験をしたと思います。また海外での生活や言語の違いに対して、ストレスなく楽しんで過ごすことができたということは今後の自信につながったと確信しています。

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研究室のメンバーと実験室で。一番左が古澤。