比嘉翔弥 | 組織的な若手研究者等海外派遣プログラム「研究のフィールドは世界」

国際宇宙大学（フランス）およびESA/ESTEC Telerobotics Lab（オランダ）
2013年1月 6日～2013年1月14日（9日間）

本海外派遣では、1月7日から1月10日までフランス（ストラスブール）にある国際宇宙大学（以下ISU）において、宇宙探査ロボットに関するワークショップに参加し、続いて1月11日はオランダ（アムステルダム）にあるESA/ESTEC（欧州宇宙機構・宇宙技術研究センター）でテレロボティクス技術に関するミーティングに参加し、施設見学をしてきました。

ISUで行われた宇宙探査ロボットに関するワークショップは、惑星探査ローバーのミッションを模擬し、フィールド上にばらまかれたサンプルを収集するロボットを作り上げるという課題を6～7人で構成されるチームごとに、レゴマインドストームを用いてロボットを組み上げ、プログラミングし、最終日に開かれたコンペティションで収集したサンプルの数を競うという内容でした。このワークショップを通して、国や文化の異なるメンバーとのプロジェクトにおいて、自分のバックグラウンドを活かした指摘や議論を行うことの難しさを知りました。

ESA/ESTECでのミーティングでは、今後の宇宙開発に向けて現在進行中の研究について見聞を深めることができました。テレロボティクス技術の研究プロジェクトの内容や、火星探査ローバーに関する話も聞くことができました。施設見学では Telerobotics & Haptics Laboratoryで開発されたローバーテストベッドや、外骨格マスターデバイス、さらにESA/ESTECで現在製作中の衛星を見ることができました。

惑星探査ローバーに関する研究をしている私にとって、他国の宇宙機構が開発しているローバーテストベッドを見学できたこと、また他国の宇宙開発の状況を知ることができたのは大きな収穫でした。