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派遣学生REPORT

ETH Zurich and École Polytechnique Fédérale de Lausanne (EPFL)(スイス チューリッヒ)
2012年6月16日~2012年7月1日(16日間)

ソフトとは何か?――ソフトロボティクスとは、これまでのロボット開発で散見された剛性システムの欠点や課題を克服するため、生物などの柔軟な運動メカニズムや環境順応性に着想を得、あるいは模擬し、従来の概念やフレームにとらわれないユニークかつ自由度の高いロボットの開発に取り組む分野です。今回の海外派遣で参加する機会を得たETH Summer School on Soft Robotics(6/18~6/22)では、水中の流れを捉える魚型ロボットや、芋虫のように移動するロボットなど、生物の運動機構への洞察と考察が、ロボット開発に結び付く可能性を示していました。

派遣期間の後半に行った研究室訪問では、多様なアプローチによるロボット開発について見聞を広めました。私は現在、DNAを用いたナノ構造の作製に取り組んでおり、各研究室でその内容についてプレゼンテーションしたところ、多くの興味と関心が寄せられました。さまざまな背景を持つ研究者と相互交流し、議論できたことは非常に有意義でした。また、ここで養われた知見は、今後の研究に関連付け、役立てられると思われ、何よりもモチベーションアップにつながりました。

今回のように様々な国・地域から学生や研究者が集まる機会は、海外での学びを深めようと考えている学生にとって、非常に有益です。もちろん英語を始めとした外国語を実践することもできます。さらには、自身のアイディアが広がり、これまでとは異なる新しい視点を養うことにもつながります。これらは、研究のキャリア形成に向けて重要なことと思われます。

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