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派遣学生REPORT

ETH Zurich Autonomous System Labチューリッヒ工科大学(スイス チューリッヒ)
2012年6月30日~2012年7月15日(16日間)

本海外派遣では、7/2~7/6にチューリッヒ工科大学で開催されるサマースクールへの参加、続いてAutonomous System Lab.(以下ASL)に滞在し、サマースクールでは網羅されなかった具体的な研究について情報交換・議論を行うことを目的としました。

サマースクールでは、飛行ロボット研究の最先端研究者によるレクチャーが行われましたが、自身にとって未知のUAV(無人航空機)の制御や、ハイスペックCPUを飛行ロボットに載せるといったチャレンジングな試みが紹介され、非常に有意義なものでした。現在、ヨーロッパでは国をまたいだ巨大な飛行ロボット研究プロジェクトが多数動いていますが、実用を視野に入れた大企業が参画するなど、その期待の大きさが印象的でした。

私は世界的にも注目を集めるレスキューロボットQuince・Kenafの研究に携わっています。ASLのレスキューロボットグループからも多くの興味・関心が寄せられ、議論をしながらお互いの研究についての理解を深めたことは大きな収穫でした。同じ理論を用いながら,実装方針が違うものが大小多数見受けられましたが、このような話題は論文ではなかなか表にならない部分であり、非常に参考になりました。さらに飛行ロボットチームとのディスカッションを通じて得た知見(位置姿勢推定)は、レスキューロボットへの応用が可能であり、これまで私たちが抱えてきた問題を一挙に解決できる可能性があることがわかり、すでに研究を立ち上げています。短い期間でしたが、今後の研究に直接つながる成果を手にできた実り多い海外派遣でした。

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前列、左が桐林。