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派遣学生REPORT

1. マサチューセッツ工科大学(アメリカ合衆国 ボストン)
2. 国際学会2010 MRS Spring Meeting(アメリカ合衆国 サンフランシスコ)

2010年3月29 日~2010年4月9日(12日間)

2010年2月上旬、「国際学会2010 MRS Spring Meetingへの参加がてら、我々の研究内容と関連するアメリカの研究室を訪問してくるように」という“指令”が指導教員の三浦先生から出されました。早速、我々の研究との接点・共通点や興味の方向性を見いだすために、海外の研究者の膨大な資料に接しました。そのプロセスは新しい視座を得ることにもつながり、私自身の研究やその姿勢を見つめ直す奇貨となりました。また、面識もない方への面会の申し入れも初めての経験。コンタクトをとってもなかなか色よい返事がもらえないなどの落胆と苦労も人並みに体験しました。そんな中、原子レベルシミュレーションの世界的権威であるMITのSindney Yip先生とお会いできたことは、非常に幸運なことでした。

国際学会ではポスター発表を行いました。研究者や専門家とのディスカッションを通じて強く感じたことは、「伝えたいメッセージをいかに明確に、熱意をもって表現するか/できるか」ということでした。私はネイティブには及ばない英語力ですが、こちらの意図や情報を引き出そうとしてくれる海外の研究者の姿勢に接し、伝えようとする意志、語られる内容が何よりも重要なのだと思い至りました。また、発表したデータに関して、強い興味と関心を寄せてくれた企業もあり、私たちの取り組みが学術研究のフィールドだけではなく、企業が抱える問題解決の一端を担っていることも理解できました。

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MITのSindney Yip先生(右)と。