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派遣学生REPORT

GEM4 Summer School/マサチューセッツ工科大学
(アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 ケンブリッジ)

2012年7月8日~2012年7月21日(14日間

今回の海外派遣では、マサチューセッツ工科大学で開催されたGEM4サマースクールに参加する機会を得ました。世界中の意欲あふれる大学院生や若き研究者を対象とした本スクールは、メカニクスとバイオロジーの融合領域であるバイオメカニクス分野の教育を目的としており、2 週間の期間中、(1) 講義、(2) 実験、(3) 交流活動などが行われます。私は、学部生まではメカニクスを専攻していたため、バイオロジーの分野の知識が不足していることを常日頃感じていました。世界トップクラスの講師陣によるレクチャーが受けられるチャンスを生かすべく渡米し、非常に有意義な経験を積むことができました。

特に実験では、特にバイオメカニクスの分野において一般的な実験方法である原子間力顕微鏡に関する知識を深めることができました。原子間力顕微鏡は、現在取り組んでいる研究テーマ(細胞から精製したタンパク質の変形挙動を計測する)において重要な役割を果たすものであり、今後の研究にフィードバックできると考えています。さらには複数の実験手法を用いてES 細胞(再生医療への応用の可能性を持つ)の分化の過程を検出することができました。これらの分化の制御はすでに確立されたものですが、バイオメカニクスにおける重要なテクニックを習得できました。

こと生活においては言葉(英語)が支障となることはありませんでしたが、講義や実験では聞き逃してしまう単語もあり、研究におけるディスカッションを深めていくためにも、さらなる研鑽が必要であると実感しました。

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