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派遣学生REPORT

ETH Zurich Autonomous System Labチューリッヒ工科大学
(スイス チューリッヒ)

2012年 6月 30日~2012年 7月16日(17日間)

私はロボット分野、特に無人航空機の研究に従事しています。今回の渡航では、当該分野における海外の最新研究動向に触れ、研究者たちとの議論を深めることを目的に、チューリッヒ工科大学(以下ETH)で開催される無人航空機のサマースクールに参加、終了後はETH のRoland Siegwart 教授のAutonomous System Lab(以下ASL)に滞在し、無人航空機のソフト及びハードウェアに関する学習に取り組むこととしました。

サマースクールでは、多種の無人航空機の動力学と制御理論についての講義が行われ、シミュレーション知識と技術を高めることができました。これにより従来、私が構築した飛行シミュレータの完成度をより高いものへ発展させることができると考えます。

ASLにおいては、マルチロータ型無人航空機の設計から飛行制御に至るまでの一連の基礎技術について、研究室のスタッフと議論を交えながら学習を行いました。現在抱えている課題を解決するための助言をいただけたことは非常に有益でした。さらにはサマースクールやASLで出会った世界各国の研究者との人的ネットワークを構築できたことも大きな収穫といえます。

帰国後は、研修によって得られた成果を適用した新たな無人航空機の開発に着手しています。開発中の無人航空機は、過去に開発した機体と比較して、姿勢安定性・エネルギー効率・機体重量が改善され、メンテナンス性も向上します。さらに制御プログラムの改善により、信頼性も向上し、効率良く研究を進めることが可能になると考えています。

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左が大瀬戸。