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派遣学生REPORT

Swiss Federal Institute of Technology Zurich、École Polytechnique Fédérale de Lausanne(スイス チューリッヒ及びローザンヌ)
2012年6月16日~2012 年7月4日(19日間)

今回の海外派遣では、まずスイス連邦工科大学チューリッヒ校(チューリッヒ工科大学)のバイオロボティクス研究室が主催するサマースクールに参加し、世界最先端のソフトロボティックスに関する講義を受けました。ソフトロボティックスは、従来の剛性システムにおける様々な制限を克服するため、生物などからインスピレーションを受け、これまでの枠組みにとらわれない多彩な形のロボット、そして様々な物質の特性を利用した人工筋肉やセンサー、アクチュエータなどの研究に取り組む非常にユニークな分野であり、私も興味を持っています。またサマースクールでは、私自身の取り組みを発表する機会を得、多くのアドバイスをいただきました。それらの意見は、研究の過不足と限界、拡張性などを示唆してくれる的確かつ有意義なものでした。

サマースクールが終了後は、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)に滞在し、LASA研究室で行われている最先端のロボット技術学習アルゴリズムと自律ロボットシステムについて学びました。特にEU各国の研究機関が注力し開発した子供型ヒューマノイドロボットiCubを目の当たりにできたのは幸運でした。

今回の渡航では、様々なロボット研究分野のエキスパートとの交流や議論を通じ、視野と思考を広げることができました。とりわけ印象深かったのは、EUでは国を超えた大学間の共同研究が活発であり、それが研究の大きな推進力になっている点。これはアジアの大学では見られないことであり、大きな感銘と刺激を受けました。

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左が朴。