遠田翔平 | 組織的な若手研究者等海外派遣プログラム「研究のフィールドは世界」

Pusan National University／
釜山大学校（大韓民国　釜山）
2010年11月7日～2010年11月10日（4日間）

現在私は、自作の数値計算プログラムを用いたガラス形成物質のダイナミクスの研究に取り組んでいます。実験設備を有していない本研究室では、当該分野の実験技術に長ける釜山大学校Yoon – Hwae Hwang 教授の研究室としばしば共同研究を行っています。今回はワークショップThe 2nd International Workshop on Glass-Forming Systemsの聴講を主に、同研究室の実験の様子と、それによって導き出される結果を見聞することを目的としました。

私はガラス転移という物理的課題に取り組む中で、これが実社会にどのように役立っていくのか、甚だ不明瞭なところがありましたが、今回のワークショップを通じ、材料はもちろんのこと、医薬、生体など非常に幅広い分野での応用が期待されていることが理解できました。また海外の研究者たちのアプローチも非常に興味深く、自分自身の関心も大きく広がりました。次回は学生としてではなく一研究者として熱い議論を交わしたいです。

初めての海外渡航だったこともあり、緊張感と不安感のなか現地入りしましたが、温かいもてなしときめ細やかな心遣いをいただき、安心して過ごすことができました。また大韓民国の学生たちの学問・研究への志の高さ、高みを目指す努力と切磋琢磨を目の当たりにし、私自身も語学の鍛錬を始めとしてより一層の努力を積まなければと、決意を新たにしました。