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派遣学生REPORT

INSA-Lyon(フランス リヨン)
2012年9月1日~2012年9月30日(30日間)

私は今回、フランス国立応用科学院リヨン校(IINSA-Lyon)のProf. Gael Sebaldの下で、自らの研究テーマである「環境発電の高効率化」、その中の特に「非線形効果を利用した振動型マイクロ発電素子」の研究を進めてきました。Prof. Gael Sebaldの所属するProf. Daniel Guyomar研究室は、私が在籍する桑野研究室と共同研究を行っており、Prof. Gael Sebaldは非線形振動研究の第一人者です。私は彼の下で、非線形共振によるマイクロ振動の実験法と解析法を習得することを目指しました。一ヶ月という限られた期間でしたが、実験に基づく理論的結果が得られたことは、今後の研究に多いに役立つものです。特に非線形性に関する解析法を習得できたことは、私の貴重な財産になりました。

また、今回初めてヨーロッパを訪れてみて、アジア圏とは全く異なるヨーロッパの文化に触れることができました。食生活も、研究生活スタイルも、休日の楽しみ方やリフレッシュの仕方も、私にとっては新鮮な驚きの連続で、視野が広がったと思います。できれば、事前にフランス語を少し学んでおけば良かったと思います。研究室内でのコミュニケーションは英語で十分取れましたが、学外では多少不便を感じることがあったからです。研究の面においても、異文化体験という面においても、非常に有意義で密度の濃い一ヶ月を過ごすことができました。

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