ものづくりのフロンティアをゆく!

流動ダイナミクス知の融合教育研究世界拠点

研究に国境はない。世界を舞台に活躍する人材の育成を。
総合学術領域としての流動ダイナミクス。その教育研究の世界拠点へ。

 「流動ダイナミクス」は、流体機械だけではなく、航空宇宙・エネルギー・情報・ナノテクノロジー・ライフサイエンス・材料など広範な科学技術分野において重要な現象であり、人類が面する諸問題に密接に関連する総合学術領域といえます。本グローバルCOEプログラム(以下、GCOE)は、21世紀COEプログラム(以下、21COE)「流動ダイナミクス国際研究教育拠点」で築いた実績を根基とし、さらに拡大・充実させ、流動ダイナミクス教育研究の世界拠点として確立・発展させる取り組みです。
 21COEでは、衝撃波の生じない超音速複葉機や未来の高速移動体としてのエアロトレインなど、創造的な提案を世界に発信してきました。また、ナノ・メガ流動ダイナミクスに関わる学理を体系的に構築し、英文のレクチャーシリーズとして出版するなど、その研究成果は世界の耳目を集めました。人材育成については、国際的な研究教育ネットワークにより、優秀な“未来の力”を多く輩出しています。

国際舞台で期待され、待ち望まれる人材を、持続的に生み出す。

 前述の通り、本GCOEで目指すものは、流動ダイナミクスと異分野知との融合による新たな流動ダイナミクスの展開によって、教育研究の世界拠点を確立すること。つまり、情報流動、反応流動、ナノ流動、極限流動などの各融合分野で新しい学術領域の創成を行い、複数の国際連携フロンティアプロジェクト研究を通じて、求められる人材を持続的に生み出すことを主たる目的とします。
 教育プログラムの一部を挙げると、これまで構築した国際ネットワークをマルチステージ国際ネットワークに昇華させ、国内外から優秀な人材を募集する「国際若タケノコ発掘プログラム」、幅広い国際的共同研究の経験を積む「国際出る杭教育」、研究費を助成する「グローバル回遊教育研究」などがあります。国際ジョイントラボやフロンティアプロジェクトの研究活動を通じて、世界標準を凌駕する学問的能力とグローバルな広い視野を涵養し、独創的な成果を持続的に生み出す人材を育成していきます。若き研究者は、将来の流動ダイナミクスの国際コミュニティの中核をなす偉材となっていくことでしょう。

若き研究者よ、独創的であれ、リーダーたれ、多面的価値観を持て。
知の融合流動ダイナミクス教育研究の世界拠点確立と発展

 本GCOEは、出身大学や国籍を問いません。博士課程では、国際宇宙大学や海外インターンシップに派遣され、国際共同研究の機会を得ることができます。また、提携先の大学で研究を行うことによって、ふたつの大学の博士号取得も可能です(ダブルディグリー)。ポスドク研究者には、国際共同研究プロジェクトに雇用されたり、本研究所や提携先大学に採用されるチャンスもあります。
 人材育成計画流動ダイナミクスを基軸とした異分野との融合、多国間研究融合、異文化融合の教育研究活動を通じて、育成を目指す研究者像は以下の通りです。

  • 流動ダイナミクスと異分野との融合により、イノベーション科学技術フロンティアを創成できる独創的人材。
  • 複数の国に開設する国際ジョイントラボでの研究、博士ダブルディグリープログラム、国際インターンシップにより世界を回遊し、多面的な価値観を身に付けた国際的な異文化融合人材。
  • 世界標準を凌駕する学問的能力に加えて、複数の学術領域や多国籍の幅広い視点と人的ネットワークを涵養した、将来の流動ダイナミクス世界コミュニティの中核となる人材。

本GCOEが輩出する次世代の研究者が、新たな流動ダイナミクス分野をリードし、人類が抱える喫緊の課題を解決に導いていくことに期待しています。

※さらに詳しい内容については、ウェブサイトをご覧ください。
http://www.ifs.tohoku.ac.jp/gcoe/

グローバルCOEプログラムは、大学院の教育研究機能を一層充実・強化し、国際競争力のある大学づくりを推進することを目的とする事業です。2002年度から文部科学省において開始された「21世紀COEプログラム」の評価・検証を踏まえ、その基本的な考え方を継承しつつ展開されるもので、世界をリードする創造的な人材育成を図るため、国際的に卓越した世界最高水準の教育研究拠点づくりに重点的な支援が行われています。

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