ものづくりのフロンティアをゆく!

韓国機械研究院(大韓民国・大田広域市)

世界のどこでも
研究できる場があれば、
そこが私のホームグラウンド。

大学院に進学し、研究にまい進していくなかで、いつか必ず「世界」と対峙することになる。本学なら当たり前のことだ。研究のために日本を飛び出していくこともあるだろう。真理を追究する孤高の営みを、言語・文化・生活習慣の異なる国や地域で行わなければならないことになったら、ちょっとつらいものがあるかもしれない。しかし、研究できる喜びが、そんな不安やストレスを凌駕する場合もある。何事もポジティブにとらえることで、海外留学の風景も変わってくる…李さんのケースを見てみたい。

大学院工学研究科 ナノメカニクス専攻
高・荒井研究室
李 貞徹(Lee Jung Chul)さん 博士課程前期2年


地図 エキスポ科学公園

「エキスポ科学公園」は、’93年の科学EXPOを記念してつくられたテーマ公園。

都市自然公園「宝文山」

市の中央にそびえる高さ457.6mの都市自然公園「宝文山」。百済時代の宝文山城をはじめ有懐堂、鳳巣楼、普文寺址など文化財が多く残る。写真:大田広域市ホームページより

大田広域市

 大韓民国(朝鮮半島南部)のほぼ中央に位置する大田(テジョン)広域市は、忠清南道(チュンチョンナムド)の道庁所在地にして、国内で5番目の大都市。京釜線、湖南高速道路、国道が通る要衝地として発達してきたが、2004年4月高速鉄道(KTX)の開通により、交通の中心地としての役割はいっそう高まった。
 1993年科学EXPOが開催されたほか、市内の儒城(ユソン)区にハイテク団地「大徳研究団地」が置かれるなど科学技術都市として知られる。ここにある政府・民間の研究所は100を数え、原子力や宇宙開発、生命工学などの研究が盛んである。また特許庁や統計庁など首都機能の一部が大田に分散されている。
百済時代に開湯したという儒城温泉には、怪我をした鶴と百済の兵士が傷を癒したという伝説が残る。

李 貞徹さん

ソウル、釜山、仁川に次ぐ都市・大邱(テグ)広域市の出身。「大邱の言葉には、日本で言うところの大阪弁のようなニュアンスの方言があるのです。韓国の他地域出身の人からは『日本語のほうがわかりやすい』とからかわれたりします」。

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