機械・知能系 試作センターが世界最大級の「軸外し夜間観察用天体望遠鏡」の組み立てに協力・成功させる

本学理学研究科惑星プラズマ・大気研究センターにおいては,口径1.8mの軸外し望遠鏡PLANETS(Polarized Light from Atmospheres of Nearby Extra-Terrestrial Systems)の開発が行われています.困難とされている,明るく輝く天体の微弱な大気やプラズマの発光現象を捉えることを目的としていて,「軸外し」構造が採用されています.

PLANETSは直径2m程度の主鏡やそれを支えるトラス構造と架台からなり,最大高さが7.8m、重量は6.8tの大型構造物です.この組み立てには,高度な技術とともに天井が高い大きな作業空間が必要となります.このような技術と場所を提供できるのは本学において機械・知能系 試作センターのみであり,機械系技術室と理学研究科関係各位との連携のもと,機械・知能系 試作センター(工学部・工学研究科 技術部 製作技術班 第2製作)の当時の主任と主任補佐の沖山研二氏(現 班長)や豊田将氏(現 主任)をはじめとする試作センターのスタッフが,令和3年3月に当該望遠鏡の組み立て作業に協力・実施し,成功させました. 本プロジェクトの内容と作業の詳細については,理学研究科 鍵谷将人助教による解説資料をご参照ください.

添付の写真は,試作センターで組み立てられたトラス構造と架台の様子を示したものです.機械・知能系 試作センターの活動の一環として実施した学内連携作業の内容を報告させていただきます.

作業中の望遠鏡トラス構造と架台

組み立て終了した望遠鏡と機械・知能系 試作センターのスタッフ
(トラス構造と設置された主鏡ダミーが観察される)